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 2009年5月17日コソボ北部、バルカン半島の民族対立の象徴の地とも言われる、ミトロビッツァでセルビア人・アルバニア人・マケドニア人を楽団員にバルカン室内管弦楽団の歴史的なコンサートが開かれた。

 バルカン室内管弦楽団は日本人指揮者柳澤寿男が2007年にバルカン半島の民族共栄を願って設立したオーケストラ。以後年に1~2回の開催を続けており、2009年の開催地にはミトロビッツァが選ばれた。ミトロビッツァはイバル川を隔てて南にアルバニア系住民、北にセルビア系住民が睨み合うように住む街で、そこには「対立の橋」とも呼ばれる橋が架かり、人々が自由に往来しないこの橋を始終軍隊が警備している。

 数年前、ある日本のテレビの取材でセルビア人女性にこの橋を渡ったことがあるかと聞いたことがあった。彼女は「私は橋の南側で生まれたのにもう十数年も橋を渡っていない」と泣き出してしまった。これからもこの橋を渡る日は来ないだろうと訴えた。柳澤寿男は何とかして橋の南北でコンサートを開催したいと思った。しかしながらまだコソボ紛争後10年という複雑な政治的理由によって開催はかなり困難なものであった。たった14人のたった50分のコンサートを開くのに多くの国連の方々に協力をいただいたばかりか、リハーサルやコンサートは軍隊や警察の警備のなかで行われた。それでも約20年ぶりにもなる両民族の共演は信頼関係の響きとなってミトロビッツァの南北に響き渡った。

 この歴史的成功後、バルカン室内管弦楽団は2009年11月に東京公演、2010年5月には、ボスニア人を増しサラエボ公演、2010年9月にはニューヨーク公演、ならびにニューヨーク国連総会に伴うバルカン・リーダーズ・レセプションに参加し、バルカン各国大統領・首相の前で演奏を披露し大きな話題となった。ニューヨーク公演では新たにスロベニア人、ブルガリア人、ルーマニア人、ギリシャ人が参加した。また2011年5月17日には音楽の都ウィーンにて、バルカン出身のウィーン在住の音楽家を加えた演奏会が音楽の殿堂ムジークフエラインにて開催され 大成功を収めた。

 2012年には、バルカン室内管弦楽団日本来日公演が長野、金沢、東京にて開催され。

 2014年は第一次世界大戦のきっかけとなったサラエボ事件から100年の節目、また2015年は終戦70年という節目に、日本とサラエボを繋いでバルカン室内管弦楽団による、サラエボで第九を演奏するという平和祈念コンサート「世界平和コンサートへの道」へ向けて。

 2013年8月11日17時10分、新宿駅東口モア4番街「第九フラッシュモブ」でスタートした平和祈念への歌声である第九の片鱗が、2014年7月5日にバルカン室内管弦楽団とその創設指揮者柳澤寿男とともにサラエボ国立劇場にて「第九平和祈念コンサート」が日本から80名もの合唱団も参加し開催された。

 旧ユーゴスラヴィアの方々が戦災、震災を乗り終えた日本人から得たものと、終戦70年を迎え今一度平和の尊さを再確認しなくてはならない日本人が旧ユーゴスラヴィアの方々から得たものはお互いの心に深く残ったものと思われ、音楽を通じた有意義な文化交流が行われた。世界の隣人との共存共栄とは何かを改めて考える良き機会になったと思われる。

 日本人がイニシアティヴを執り、旧ユーゴスラヴィアの民族共栄を願ったバルカン室内管弦楽団の活動は年々社会的な影響も次第に大きくなり、その活動に注目が集まっている。ここから10年は私共の活動が世界のオーケストラの活動に並んだ評価となり、旧ユーゴスラヴィアの民族融和・共栄に少しでも力になれることを願ってやまない。

バルカン室内管弦楽団音楽監督 柳澤寿男
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